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叶うなら、「愛し愛される」結婚がしたかった──。
クレイトン男爵家の一人娘として、婿を取り、家を継ぐ予定だったステラは、政略結婚だとしても「愛し愛される」結婚生活を送りたいとひそかに願っていた。 ところが唯一の肉親である祖父亡き後、不可思議な遺言により疎遠だった義理の叔父が後継者に決まる。 困惑する中、さらに追い討ちをかける予想外の一言が彼女に落とされた。
「ステラ、お前の結婚が既に成っている」
しかもお相手の伯爵様には、不可解な噂があって──。